とちぎコープの広報誌「コープデリ通信」2023年3月号

とちぎコープの組合員広報誌「コープデリ通信」をご紹介します。とちぎコープ生活協同組合


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コーププラス×SDGs「環境」と「人」を未来へつなぐはなゆき農場有機牛北海道で大切に育てられた肉牛が、3月にコープデリ宅配に登場します。その名も「産直はなゆき農場有機牛」。「環境」と「人」の両面で、未来のことを考えた取り組みです。今回の取り組みは、目標12:につながっています。042つの課題に直面する日本の畜産業私たちの食卓に並ぶお肉。「国産」のものも多いですが、実はその餌も含めると国産はわずかで、牛肉の場合は9%。効率やコストを追求した結果、餌の大半を輸入に頼っています。ところがコロナ禍や円安、ウクライナ情勢の悪化などで、餌代など肉牛を育てるための費用が急激に高騰しています。また畜産を含めた国内の生産者は高齢化し、後継者が不足しています。日本の畜産業は今、「低い自給率」と「担い手不足」という2つの課題に直面しているのです。輸入されている牛肉輸入飼料を使用して生産されている国産牛肉64%27%9%国産飼料を使用して生産されている国産牛肉出典:農林水産省令和2年度食料需給表持続可能な畜産業を目指す生産者との取り組みコープデリは「未来へつなごう」のもとSエスディージーズDGsの取り組みを進めており、生産者とともに持続可能な生上田さんは1産のあり方を考えてきました。その生産者の一人が、北十勝ファーム有限会社代表取締役上うえだかねほ田金穂さん。5年ほど前から、餌はできるだけ地元北海道のものを使用、自家生産もしています。牛に牧草を食べさせ、その糞ふんを堆肥化して牧草を育てる、循環型の畜産も行っています。また、なるべく牛にストレスを与えず自然のまま飼育するため、夏は広々とした農場に放牧。放牧中も一頭ずつ健康状態をチェックしており、スタッフが丁寧に牛に向き合っています。このように環境への負荷をできる限り少なくし、牛を大切に育てる上田さんとともに、コープデリは「有機牛」にチャレンジすることにしました。食料自給力の向上に取り組む生産者を、「産直」としてコープデリ・組合員が応援するための取り組みです。「放牧での肥育に適した『日本短角種』という牛を飼育しています。和牛の一つで、赤身の味わいがおいしい品種です」と話す上田さん


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