>> P.7
エピソード3火曜3時は私たちのお茶会コープデリグループの組合員数は約500万人。組合員の皆さんの数だけ、物語がある。その物語を毎月一つお届けしていきます。描いているのは皆さんのくらしとコープデリの接点。あなたの物語はどんな物語ですか。illustration:MaikoDake場所は千葉県、旧江戸川近くのとある町。「今日は、台風15号の産地応援商品だったシルクスイートでスイートポテトを作ったの」とお皿を差し出すのはカズコさん。「すごーい、おいしそう」「甘かったよね、あのさつまいも。シルクみたいになめらかな食感だからシルクスイートっていうのかな」「裏ごしが一番大変だからね。繊維が少なくて良かったね」「台風の被害にあったって感じではなくて、きれいなさつまいもだったね」話に花が咲く。火曜日午後3時、ぽつぽつと集まってくる女性たち。毎週、ゆるりとお茶会が始まる。この日は雨が降りそうな天気。ガレージの中にレジャーシートを敷き自由に座る。ポットに入った温かい紅茶や緑茶もある。「サンドイッチや、寒い季節には豚汁とかおしるこを作るときもあります」………§………現在、コープデリ宅配は個人宅配が主流だが、カズコさん0年間グルーと妹ヨシコさんは3プ配達を利用している。今日のメンバーは他に、ユキエさんとイクエさん。2人は組合員になっ0年。持ち寄ったお菓子を並て2べていると、コープのトラックが前に止まった。軽やかな足取りで荷台を開け、次々と商品を降ろす職員が山やまこし腰さんだ。「山腰さーん、先々週お勧めされたさつまいもでお菓子を作ったから、休憩がてら食べて行ってね」「「動きはテキパキ、重いものも持ててすごいの」「こういう商品あるかなと聞くとすぐにわかるの」『これおいしいですよ』って勧められたらだいたい買ってしまうよね」「カタログを見ながら、あ、これはあの方が好きだなとか、あの方が好きそうだなとか、いつも考えているような人なんです」4人の言葉から山腰さんが絶大な信頼を得ているのが伝わってくる。山腰さんは配達のため、周辺のお宅を回り始めた。カズコさんは山腰さん手作りの担当者ニュースを見せてくれた。「ニュースは今週で891号。最初にもらったのは334号で、手書きだから捨てられなくて。毎週来てくれるからコミュニケーションが取れて安心」商品をお宅に届ける。ただそれだけのことに見えるが、毎週築かれていった人間関係。彼女たちのお茶会はたいてい1時間ほど続く。話題は家族のこと、世の中の出来事、食のこと……。先日は最年長のユキエさんが年金を受け始め、その話で盛り上がった。時折ランチ会をしたり、カラオケを楽しむ忘年会もある。約束や急な用事でも連絡が取れるように、S※NSのグループも作っている。グループ名は〝生協仲間〟だ。※ソーシャルネットワークサービス。ここではスマートフォンなどでのインターネット電話やテキストチャットのこと。複数人でやりとりをすることもできる………§………いつからこんなお茶会をするようになったのか覚えていない。でも、週に1度のこの集まりは楽しく良い時間。20年以上、生活の歴史を共有している。「知り合いが立ち寄ることもあるよね」「山腰さんが休みの日は別の方が配達してくれるけど、どの方もとても感じがいいんですよ」「1週間があっという間、早いよね」そう、1年間があっという間」0歳のとき。どんな話も彼女たちにかかれば楽しそうだ。カズコさんが組合員になったのは3人生は長いのか、短いのか。彼0歳。仲間と語り笑う時女は今6間が生活を豊かにする、元気に生きる秘ひ訣けつだ。火曜日午後3時。これからもあの町では〝生協仲間〟の小さなお茶会が開かれている。エピソードを募集しています応募フォーム、Web版はこちらから。コープ職員との心に残る出来事を随時募集しています。氏名・電話番号・組合員コードを記入し、郵便(〒336-8526埼玉県さいたま市南区根岸1-4-13コープデリ連合会コミュニケーション推進部宛)か、Web応募フォームよりお送りください。このお話は、実際にあった組合員の皆さんとコープ職員との交流を取材し、物語にしています。登場する組合員のお名前は仮名です。07