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産直さつまいも(べにはるか)ができるまで土づくり(2月~4月頃)さつまいもは、基本的に毎年同じ土で育ちますが、連作すると農作物に被害をもたらす小さな害虫・センチュウが増え、生育障害が起きて収穫量が減ってしまいます。それを回避するため、3年に1回、畑に他の植物を植え肥料として土壌に入れたまま耕す緑りょくひ肥を行っています。➡苗づくり・植え付け(3月~6月上旬)種となるさつまいもをハウスに植えて育てます。苗が育ったら畑できちんと根付くように、良いものを選んで切ります(写真A)。ちゃんと苗を選ぶことと、夕方や曇りの日などに作業をすることで、苗を弱らせないことが大事です。畑では土を耕し、肥料をまき、かまぼこ型の畝にして、マルチを張ってから苗を植えます。➡生育期間(4月~10月頃)露地の畑に植えたら、夏には濃い緑が美しい葉が畑一面にぎっしり(写真B)。9月に葉が枯れてきた12ページで、レシピをご紹介今回ご紹介した商品はこちら!さつまいも(べにはるか)ら、収穫の合図です(C)。➡収穫(9月~11月頃)マルチをひたすら手作業で剝がしていき(写真D)、「ポテカルゴ」という機械で収穫していきます(E)。収穫の時期は朝から晩まで収穫しています。さつまいもは寒さに弱いため、霜が降りる前にすべてを収穫します。玉井さんの畑は大規模なため、ベトナムから来た技能実習生も収穫をしていました(F)。芋をかごに入れるときに、大まかにサイズを選別しています(G)。➡貯蔵(60日以上)13~15度、9収穫後は土が付いたまま、温度は0%の湿度に保った独自の貯蔵庫で熟成させます(写真H)。この熟成期間によって、べにはるか特有の甘さとしっとり感が生まれます。冬の冷たい空気にさらさないよう、入り口をビニールで覆って二重にするなど工夫し2月頃から6月ています。出荷は1頃までの間、出荷時にさつまいもを洗い、乾かします。宅配:3月下旬まで毎週取り扱う予定です店舗:3月下旬まで一部店舗を除いて取り扱っていますほかに、常陸野産直センター・霞ヶ浦有機センター・鹿行産直センター・JA新潟かがやき(いもジェンヌ)・房総食料センターからお届けする場合があります。つけています」と玉井さんは話します。1時間蒸ふかしてみて畑に植えてからは、大きな災害などがなければだいたい順調に育ちます。健全に育つための手助けとして農薬も使用しますが、人間が予防注射を打つのと同じように、病気などになる前に予防的に活用し、使用量を抑えています。「9月頃に葉が枯れてくると、土の中でさつまいもができましたよという合図。収穫前には葉をすべて刈り、マ※ルチを剝はがしてから機械を使って収穫します」と玉井さんは話を続けます。「去年よりもおいしいと言っていただけるさつまいもを毎年目指しています。オフシーズンにはさつまいも部会で勉強会を開いたり、収穫後には反省会もしています。皆プライドを持ってさつまいもづくりに励んでいます」と高橋さんは聞かせてくれました。そして、最後におすすめの調理法を尋ねると、玉井さんは次のように教えてくれました。「おいしく召し上がるには、1時間ほど蒸かすのがおすすめ。さつまいもの中のでんぷんが糖に変化して、甘さが最大限に引き出されます。できれば丸ごと鍋に入れてくださいね」さつまいものおいしい季節です。召し上がる際には、ぜひ時間をかけて蒸かしてみてください。※……雑草や病気を予防し、土の乾燥を防ぐなどの効果がある、畑の畝を覆うシート03