ごあいさつ

とちぎコープ理事長 塚原政雄

日頃よりとちぎコープの事業と活動に対するご協力とご支援をいただいている皆さまに、心より感謝を申し上げます。

2024年1月1日に発生した「令和6年能登半島地震」は、生協の仲間であるコープいしかわの職員を含め多くの尊い命が犠牲となるなど、甚大な被害をもたらし大きな爪痕を残しました。お亡くなりになられた方々の御冥福をお祈り申し上げますとともに、被災された方々に心よりお見舞いを申し上げます。
未だ避難所に身を寄せる被災者が多い中、徐々に生活インフラの復旧や仮設住宅建設などが始まっていますが、種々の要因から迅速に復興がすすんでいる状況にはありません。
とちぎコープでは発災当初より、コープデリグループの会員生協とともに緊急支援募金の取り組みや職員派遣などを行ってきました。引き続き被災地に寄り添いながら息の長い支援をすすめていきます。

国際情勢は依然混沌とし先行きの見えない状況において、ロシアによるウクライナ侵攻は3年目に入り双方で多数の兵士の人命が失われ、民間人にも多くの死傷者を出しています。またイスラエル軍とハマスの紛争は停戦が見込めず、ガザ地区への救援物資の滞りや衛生面の悪化など深刻さが増しており人道上の危機に瀕しています。改めて国際社会の強い連帯と平和への結集により、一刻も早い紛争の終結を切に願うばかりです。
国内に目を転じますと、物価の高騰が賃金上昇を上回り家計への負担が大きくなるなど、組合員のくらしはより厳しさを増しています。くらしを取り巻く課題が多様化し重層的に存在する中で、今後さらに生協の役割発揮が求められるものと認識しています。

とちぎコープは昨年、創立50周年を迎えました。「変わる経営変わらぬ理念」、50周年にあたり歴史を紐解くなかで浮かんできた言葉です。改めて生協の理念・原点を軸とし、組合員や地域の皆さまの声を大切にしながら、組合員のくらしにそして地域にお役立ちできる事業と活動をより一層すすめていく所存です。

今般、組合員の皆さまと役職員の想いを寄せ合い策定した「コープデリグループビジョン2035」は第35回通常総代会においてご確認をいただきました。今後、このビジョンに結集し、具現化に向けた取り組みを前進させながら、よりよい未来に向けた新たな歩みを確実にすすめてまいります。

2024年6月
とちぎコープ生活協同組合
代表理事理事長 塚原 政雄