ごあいさつ

とちぎコープ理事長 塚原政雄

創立50周年を迎えて

とちぎコープ生活協同組合は、おかげさまで2023年11月22日をもって創立50周年を迎えることができました。

高度経済成長期において公害や食品汚染など生活環境の悪化がもたらされ、くらしを脅かす多くの社会的課題に直面する最中、「宇都宮市陽南地域生活協同組合(生協とちぎ):1973年」「宇都宮市民生活協同組合(栃木県民生協):1974年」「安佐市民生活協同組合:1977年」「栃木県南消費生活協同組合:1978年」「足利消費生活協同組合(足利市民生協):1978年」が栃木県内の各エリアに、それぞれの経過のもと設立されました。この5つの生協による三度の組織合同、あわせて県域を越えた事業連帯などの組織強化をすすめながら現在に至っています。組合員数は約28万人、県内における組織率(世帯数割合)は3割を超える規模に成長しました。
“自分たちの生活は自らが守っていく”という活発な組合員活動に支えられた生協運動、生産者や製造メーカー等との信頼で結ばれたフードチェーン、行政や諸団体との連携などをベースに、組合員のくらしのみならず地域への貢献を広げながら社会的な役割を果たすことで、その存在を少しずつ高めることができました。
この50年の歴史において、熱き想いと使命感をもってこれまで支え育ててくださいました組合員をはじめ生産者およびお取引先の皆様、また先達の方々に心からの感謝と敬意をお伝えします。そして今を引き継いだ私たち役職員は、これからの歴史をつくる一人(当事者)であることを改めて自覚するとともに、決して平坦ではなかったこの半世紀の歩みに学びながら、より良いバトンを次の世代につなぐ責任を果たしていかなければならないと考えています。

「ありがとう!これからもともに未来へ!」、創立50周年にあたり掲げたスローガンです。社会情勢の急激な変化にともない、地域社会において様々に存在する課題がより複雑化・深刻化しています。そうしたなかで、組合員や地域の皆様のくらし、また想いや願いに寄り添いながら笑顔あふれる明るい未来への確かな一歩を、さらなるパートナーシップをもってすすめていきたいと思います。
これまで関わってくださいました全ての方々への感謝を忘れることなく、そして人と人とが結びつき相互に助け合う“協力の原理”を基本とする生協の原点を見失うことなく、「人」を中心にした、「くらし」を基本とした取り組みをさらにすすめ、“組合員の皆様にとっていごこちの良い生協”“誰からも頼られる生協”を役職員一同で目指してまいります。

これまでお寄せいただきましたご指導やご支援をこれからもよろしくお願いいたします。

2023年11月22日
とちぎコープ生活協同組合
代表理事理事長 塚原 政雄