伊平屋島産のもずくを食べることが、沖縄の美しい海を守ることにつながっていることをご存じですか?今回は、もずくとあわせ、2010年から取り組んでいる「美ら島応援もずくプロジェクト」についてご紹介します。
伊平屋島は、沖縄最北端にあり、「沖縄原風景の島」と言われるほど自然豊かな離島。透き通る海はサンゴ礁に囲まれ、白い砂浜はウミガメの数少ない産卵場所にもなっています。この白く輝く砂は、太陽の光を余すことなく反射し、伊平屋島の特産品である、太く、歯ごたえのあるもずくの成長にも欠かせません。
しかし近年、もずくの生産者は減少しつつあり、もずくを中心とした伊平屋島の産業がなくなると、産業の中心はリゾート開発などに移行し、美しい海を破壊してしまう恐れがあります。
「組合員の皆さんが砂浜の清掃活動に参加してくれたり、僕らの話に耳を傾け、励ましの声ももらえたりするので、これまで以上に頑張らなくてはと、若手生産者もやる気を出しています! これからも伊平屋島のもずくをたくさん食べてもらえるよう、頑張ります!」と伊礼さん。
「美ら島(ちゅらしま)応援もずくプロジェクト」は、“この美しい海と自然を守りたい”という組合員と生産者の気持ちがひとつになって進んでいます。伊平屋島産のもずくを食べるときには、おいしく味わっていただくと同時に、島の自然環境を守る活動に参加していることも思い出してみてください。
【広報誌2016年5月号より】