日本一長い千曲川(信濃川)の源流域に当たる長野県南佐久郡川上村。
ここに「できるだけ新鮮なレタスを届けたい」という熱い思いを持ち、深夜12時半から収穫を始める、生産者の姿がありました。
長野県南佐久郡川上村
JA川上そ菜(さい)販売
生産者
林 博康(ひろやす)さん
「レタスは90%以上が水分なんですよ、言うなれば食べるミネラルウォーターです!」と笑うのは、産直レタス生産者の林 博康さん。
川上村はレタスの生産量日本一の産地※です。標高1300メートルを超え、日本一長い千曲川(信濃川)の源流域に当たります。昼夜の気温差がレタスをみずみずしくし、甘みとうまみをたっぷりと葉の中に閉じ込めます。林さんは就農して35年、コープの組合員には20年レタスを届けています。
林さんの畑でのレタスの収穫時期は、毎年6月半ばから10月下旬まで。その約4カ月間、林さんの起床時間は深夜12時、12時半には収穫を始めます。
「おいしいレタスを食べてほしいから、とにかくレタス自体の温度が上がらない、太陽が昇る前の涼しい時間に収穫し集荷場へ運びたい。収穫後はレタスの温度を下げたまま流通させることが一番大事なんです」と林さん。
集荷場の受け入れが始まる朝6時に到着できるよう林さんは畑を出発し、出荷します。レタスは集荷場で冷やされコープの集荷センターに届けられます。検品を経てその日の夕方から仕分けされ、組合員には翌日に届けられます。こうして、収穫からレタスの温度を上げることなく流通させています。
「僕はレタスが大好きで、畑にない時期は買って毎日食べています。何よりも自分が育てたものを収穫してすぐに食べるのがおいしいんだけどね」と話す林さん。「できるだけ新鮮な農産品を組合員の皆さんにお届けしたい」というコープと生産者の共通の思いから、コープデリ宅配では「旬鮮フレッシュ便※」としてレタスをお届けしています。
最初の15日間は苗作り、その後畑に植え収穫まで45日間。栽培期間中に同じ畑で二度収穫をします。林さんは話を続けます。
「いい苗を作ることは基本中の基本ですが、レタスはとにかく雨に弱い。雨や雨の土跳ねで、いろんな菌が付着してしまい、それが病気につながることがあります。ですから土の上にマルチというビニールをかけるんです。これは土の状態を一定に保ち、雑草を抑制するためのビニールシートなのですが、一度かけると剥がせないので手をかけることはできません。ですので、畑の土の状態を分析して、畑に合ったオリジナル肥料を作り、時間差で与えた栄養が効いていくように工夫しています」と林さんはより良いレタス作りについて説明してくれました。
「『レタスってこんなにおいしいの?!』と言われると、とてもうれしいですね。コープの組合員さんに認められるものを作っていれば、どこに出しても大丈夫だ、と思って作っています」
ぜひ食卓で、爽やかなみずみずしさを味わってみてください。
新鮮なレタスは、塩だけで食べるのがおいしい! ごま油をかけて食べるのもおすすめ。
僕の妻が作るのは、にんにくを多めの油で炒めてしょうゆを加え、ドレッシングにしてレタスにかける食べ方。簡単でおいしいよー♪
由井政直(まさなお)さん・さゆりさん(2代目)
由井知幸(ともゆき)さん・圭美(よしみ)さん(3代目)
私たちはレタスの栽培を続けて60年、天候によって栽培が極端に難しいこともありますが、レタス栽培に最適な立地です。病気対策、適期収穫、欠品しないよう心がけて生産しています。朝採りのフレッシュレタスを出荷しています。 ぜひお召し上がりください。
若手生産者で青年部を立ち上げて3年、高原特有の朝晩の涼しさが品質の良いレタスを育てます。夏場のレタス栽培では全国一標高の高い、川上村にお任せください。いつか、コープのお店で試食宣伝をして、組合員さんと交流したいです!
【広報誌2017年7月号より】