「レインフォレスト・アライアンス認証」は、持続可能な農業のための基準を満たした農園を認証する制度です。新発売のコーヒー「スペシャルブレンド」はこの認証を受けており、実はおいしさと同時に社会貢献ともつながっています。
日常的に手の届く価格で、おいしくコーヒーを飲みながら、結果的にそれが社会貢献になっている――そんな商品があるのをご存じですか?
コープでは、環境に配慮した商品として、レインフォレスト・アライアンス認証農園のコーヒー豆を100%使用したコーヒー、「スペシャルブレンド」を新発売しました。
「レインフォレスト・アライアンス認証」とは、環境保護、労働者やその家族の生活向上など、持続可能な農業のための包括的な基準を満たした農園に与えられるものです。
「コープは、おいしいのに鮮度がすぐに落ちるという理由で廃棄されていた魚介類を商品化したり、サイズや形が基準と合わないという理由だけで流通しなかった農産物を以前から販売しており、多くの組合員にご利用いただいています」と、商品開発を担当する内田一樹統括部長は話します。
コープはこういった社会貢献とつながる取り組みを続けてきました。そして今、『エシカル消費(倫理的消費)』※の認知度も高まり、組合員の願いに応える立場からこの商品を作りました。「今回発売になったコーヒーは、環境配慮の分野で社会貢献とつながる商品です。組合員の皆さんは、おいしくコーヒーを飲みながら、生産農園の持続的な経営の手助けができます。多くの皆さんにご利用いただくことで、大きな力になります。今後も、このような商品をさらに増やしていきたいと考えています」と内田さん。
今回発売になったコーヒーの味について、実際に商品を開発した職員は、「このコーヒーはブラジルの農園の良質な豆をベースに使用しています。おいしくて、なおかつ他のコープ商品とは違う、豆の特徴が出たものを作ろうと試作を重ねました」と話します。
工場で豆の配合、焙煎具合を何度も変え、コクの深さとフルーティーな酸味、コーヒー自体の甘みが感じられる味を目指したといいます。多くの組合員に愛される商品になればと、飲みやすい味になるよう気を付けたのだそう。
ぜひ、「スペシャルブレンド」の味を確かめてください。コーヒー農園の労働環境や自然環境についても、思いをはせてみてくださいね。
レインフォレスト・アライアンスは国際的な非営利団体で、森林を保護する持続可能な農園プログラムを開発、1992年に農園認証が始まりました。廃棄物の堆肥化とごみの分別や、農薬使用の低減、水質保全、地域の学校教育や医療の向上など、約100項目の監査、第三者機関のチェックを通して、農園が認証され、中南米・アフリカ・東南アジアなど地域も広がっています。農業のほかに、林業・観光業の活動も行っています。
生産者は、経済的には、生産性・品質を上げ、無駄なコストを省き、収入が上がります。収入が上がることはもちろんですが、農園の環境が良くなったことや、地域全体で子どもたちが学校へ行けるようになったり、良質な医療が受けられるようになることが、真の良さだと感じるのだそうです。
環境破壊が進むと真っ先に数が減るというカエルを、マークに使用しています。
レインフォレスト・アライアンス認証を取得することで、使用農薬の管理などコーヒー作りのさまざまな過程を農園全体で共有し、働きやすい環境になり、自然(生態系)と共存しながらコーヒー栽培をする生産体制を確立しました。良質なコーヒーを販売することで収入が増え、持続可能(サスティナブル)な農園経営を実現できています!
コーヒーカップにセットして1杯ずつ入れられるコーヒーバッグタイプ。ちょっとお得な40包入りです。
コーヒーカップにセットして1杯ずつ入れられるコーヒーバッグタイプ。
ご自分でドリップして入れたい方、まとめて入れる方はレギュラータイプをどうぞ。
【広報誌2016年11月号より】